病院コラム

Column

🐶🐱甲状腺の病気、犬と猫でこんなに違う?特徴・症状・治療法をわかりやすく解説!

内分泌系

甲状腺は、
体の代謝をコントロールするホルモンを分泌する重要な臓器
犬や猫でも、このホルモンの異常が起きると、
体調にさまざまな変化が現れます。

でも実は――
👉 犬と猫では起こる病気が“真逆”なんです!

🔍甲状腺機能異常とは?

甲状腺の病気は、大きく2種類に分けられます👇

🐶犬に多い【甲状腺機能低下症】

• 甲状腺ホルモンが足りなくなる病気
• 新陳代謝が低下し、体がスローに
• 原因:自己免疫疾患、甲状腺の破壊、腫瘍など

🐱猫に多い【甲状腺機能亢進症】

• 甲状腺ホルモンが出すぎる病気
• 代謝が過剰に活発に
• 主に高齢の猫に多い

⚠️こんな症状は要注意!

🐶犬の甲状腺機能低下症の主な症状

• 元気がない、すぐ疲れる
• 食べてないのに体重が増える
• 被毛がパサパサ、脱毛も
• 冷えやすい
• 便秘気味

🐱猫の甲状腺機能亢進症の主な症状

• 食欲はあるのに体重が減る
• 落ち着きがなくなる
• 嘔吐・下痢が増える
• お水をよく飲む、尿が多い

🩺どうやって診断するの?

まずは問診と身体検査からスタート。

その後、必要に応じて以下の検査を行います👇

• 血液検査
 → T4、FT4などの甲状腺ホルモンを測定
 → 少ない:低下症、多い:亢進症

• 抗体検査
 → 犬の自己免疫性疾患の確認に有効

• 超音波検査
 → 腫瘍や結節の有無、左右差などをチェック

• 追加検査(必要に応じて)
 → 放射性ヨード検査、細胞診、組織生検など

💊治療法について

🐶犬の甲状腺機能低下症

• ホルモン補充療法(レボチロキシン)
 → 毎日服用、血液検査で量を調整

• 生活管理
 → 体重や元気さを定期的にチェック

🐱猫の甲状腺機能亢進症

• 抗甲状腺薬の投与
 → ホルモンの出すぎを抑える

• 食事療法(ヨード制限)
 → 専用フードでホルモン抑制

• 手術療法
 → 腫瘍や結節がある場合に摘出

• 放射性ヨード療法
 → 専門施設での治療。効果が高く根治も期待

✅早期発見がカギ!

甲状腺ホルモンの検査は、
一般的な健康診断に含まれていないこともあります。

特に以下に当てはまる場合は、ご相談ください👇

• 高齢の犬・猫がいる
• 上記のような症状が当てはまる
• 最近なんとなく元気がない、体重が気になる

定期的な血液検査や健康診断で、
少しの変化にも早く気づくことが、ペットの健康を守る第一歩です✨

🏥当院のご案内

📍 はしもと吹田アニマルクリニック
〒565-0821 大阪府吹田市山田東2-10-3(駐車場10台あり)
👨‍⚕️ 院長:橋本雄大(獣医師)
🔬 得意分野:皮膚科・呼吸器科・麻酔科・腫瘍科・外科
🌿 「かゆみ外来」「せき外来」など、症状別外来も設置

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