病院コラム
Column【夏に多い!】犬の外耳炎にご注意を|吹田・豊中・摂津・茨木・守口・箕面でお困りの方へ

これからの季節、気温も湿度も高くなり
わんちゃんたちの皮膚や耳のトラブルが増えてくる時期です。
特に 「外耳炎」 は、夏に悪化しやすい代表的な病気のひとつ。
わんちゃんが頭をしきりに振ったり、耳をかゆがったりしていませんか?
そんなときに疑われる病気のひとつが「外耳炎(がいじえん)」です。
外耳炎は犬によくみられる耳のトラブルで
特に垂れ耳の犬種や皮脂分泌が多い犬種では繰り返し発症することがあります。
🐶 外耳炎ってどんな病気?
耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つの構造に分かれており、
外耳炎とは耳の入り口から鼓膜までの部分に炎症が起こる病気です。
犬の耳道はL字型で通気性が悪く、湿気がこもりやすいため、
細菌・真菌(カビ)・耳ダニなどが繁殖しやすい構造になっています。

🔍 外耳炎の主な原因
以下のような要因が外耳炎の原因になります。
● 細菌・真菌の感染
耳の中が湿っていると、常在菌が異常に増殖し炎症を引き起こします。
● アレルギー(環境・食事)
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーにより、耳の皮膚が敏感になり炎症が起こることがあります。
● 耳ダニ(ミミヒゼンダニ)
子犬や外飼いの犬に多く、黒くねっとりした耳垢が特徴です。
● 異物の混入・シャンプーのすすぎ残し
草の種や水などが耳に入ることで刺激となり、炎症を引き起こす場合があります。
● 耳垢の排出障害
本来、犬の耳垢は自浄作用によって自然に排出されますが
垂れ耳の犬種や耳毛が多い犬、耳道内の腫瘤がある場合など
耳垢がたまりやすく炎症の原因になります。
📋 よくある症状
外耳炎では以下のような症状がみられます。
👂耳をかく、壁などにこすりつける
👂頭を振る、傾ける
👂耳が赤く腫れる
👂強いにおいのする耳垢(茶色・黒など)
👂耳に触れると嫌がる・痛がる
👂耳周辺の脱毛やただれ
症状が進むと、鼓膜の奥(中耳)に炎症が広がる「中耳炎」へと悪化することもあるため早めの受診が大切です。
🏥 検査方法
当院では以下のような流れで外耳炎の検査を行います。
1. 問診・視診
症状の発生時期や痒みの程度、全身状態などを詳しくお聞きし、耳以外の皮膚にも異常がないかを観察します。
アレルギー疾患が背景にあることが多いため、皮膚全体の状態も丁寧に確認します。
2. 耳道内の観察
耳鏡や顕微鏡を使用して耳の中を観察し、必要に応じて耳垢の検査(細菌・真菌・耳ダニの確認)を行います。
3. CT/MRI検査(重度の場合)
中耳炎が疑われる場合や、慢性化して治療反応が乏しい場合は、麻酔下での画像検査をご提案することもあります。
検査の必要性や方法については、飼い主様と十分ご相談の上で判断いたしますのでご安心ください。
💊 治療方法
当院では、わんちゃんの症状や原因に合わせて治療を行います。
1. 耳の洗浄・点耳薬の使用
耳垢や炎症物質を洗浄で除去し、必要に応じて抗菌薬・抗真菌薬・ステロイドなどの点耳薬を使用します。
2. アレルギー対策(必要に応じて)
食物アレルギーやアトピーが関与している場合は、療法食の提案や内服薬での体質改善を行います。
3. 定期的な通院と再評価
再発を防ぐためには、数週間〜数ヶ月にわたる定期的な診察とケアが大切です。
🧼 ご家庭での予防とケア
● 定期的な耳掃除
月に1〜2回、獣医師の指導のもとで安全に行うことが大切です。
※綿棒を使って奥まで掃除するのは逆に危険です。
● 耳まわりの乾燥を保つ
シャンプー後は耳の中に水が残らないよう、丁寧に拭き取りましょう。
● 食生活の見直し
アレルギーの可能性がある場合は、低アレルゲン食やおやつの見直しが効果的です。
📣 吹田市・周辺地域の飼い主へ
外耳炎は自然に治ることは少なく、放置すれば慢性化や悪化のリスクがある病気です。
「耳を痒がる」「臭いが気になる」など
少しでも気になる様子があれば早めの診察をおすすめします。
当院では、吹田市だけでなく、
豊中市・摂津市・茨木市・守口市・箕面市など近隣からも多くの飼い主様にご来院いただいております。
大切なご家族の健康を守るために、ぜひお気軽にご相談ください。
🏥当院のご案内
📍 はしもと吹田アニマルクリニック
〒565-0821 大阪府吹田市山田東2-10-3(駐車場10台あり)
👨⚕️ 院長:橋本雄大(獣医師)
🔬 得意分野:皮膚科・呼吸器科・麻酔科・腫瘍科・外科
🌿 「かゆみ外来」「せき外来」など、症状別外来も設置
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