病院コラム
Column犬の避妊・去勢手術は必要?しない場合に注意すべき病気とは
避妊・去勢手術は「愛犬の病気予防」につながる大切な選択肢です。
「自然のままでいいのでは?」と思う飼い主さんも少なくありませんが、実は手術をしないことで発症リスクが大きく高まる病気があります。
ここでは、避妊・去勢をしない場合に注意すべき病気をデータとともにご説明し、
飼い主さんが手術を選ばない理由についてもお伝えします。
避妊・去勢をしない場合に多い理由
実際に、手術を受けさせない飼い主さんの声としては以下のようなものがあります。
🌱自然のままに育てたい:体の一部を取り除くことに抵抗がある。
💉麻酔や手術が心配:全身麻酔のリスクを避けたい。
🐶繁殖を希望している:将来、子犬を産ませたい・残したい。
⚖️太りやすくなると聞いた:術後の体重管理が不安。
💰費用面の心配:避妊・去勢手術の費用負担が大きいと感じる。
こうした理由から
「まだしない」「しないと決めている」という選択をされる方もいます。
ただし、その場合にどんな病気が起こりやすいのかを知っておくことがとても大切です。
メス犬が避妊手術をしない場合に起こりやすい病気
1. 子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)
•子宮に膿(うみ)がたまる命にかかわる病気です。
•10歳以上のメス犬の 約25%(4頭に1頭) が発症すると言われています。
発症すると、
元気がなくなる・多飲多尿・おりものが出るなどの症状があり、放置すると数日で命を落とす危険があります。
•避妊手術をしていれば、ほとんど予防可能です。
2. 乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)
•メス犬の腫瘍の中で最も多い病気です。
•乳腺腫瘍の 約50%は悪性(がん) とされています。
•初回の発情前に避妊手術をすると、乳腺腫瘍の発生率は 0.5%まで低下します。
初回発情後では 約8%、
2回目以降の発情後では 約26% までリスクが上がります。
→ 早期の避妊手術が有効な予防策です。
オス犬が去勢手術をしない場合に起こりやすい病気
1. 精巣腫瘍(せいそうしゅよう)
•去勢をしていないオス犬で多く見られる腫瘍です。
特に 停留精巣(片方または両方の精巣が陰嚢に降りてこない状態) の犬では、発生率が 正常犬の10倍以上 に高まります。
2. 前立腺の病気
•去勢していないオス犬の 80%以上 が高齢になると前立腺肥大を起こすとされています。
前立腺肥大により、便が出にくい・排尿がしづらいなどの症状が現れ、生活の質を大きく下げてしまいます。
3. 会陰ヘルニア
•高齢で去勢していない男の子でよく見られる病気で、肛門の横の筋肉が弱くなり、腸や膀胱が飛び出してしまう状態です。
•排便困難や命にかかわる尿閉塞(おしっこが出なくなること)を引き起こすこともあります。
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避妊・去勢をすることで得られる安心
これらの病気は、手術をしていればほぼ防げるものが多いです。
もちろん、手術には麻酔のリスクや術後のケアが必要ですが、
病気を発症したときの危険性や治療費・体への負担を考えると、
予防としての手術の価値は大きいといえます。
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まとめ
避妊・去勢をしないと
☑️女の子:子宮蓄膿症(約25%)、乳腺腫瘍(最大26%)
☑️男の子:前立腺肥大(80%以上)、精巣腫瘍、会陰ヘルニア など
愛犬の健康と長生きを守るため、
まずはかかりつけの動物病院に相談し、その子にとって最適な選択をしてあげましょう。
🏥当院のご案内
📍 はしもと吹田アニマルクリニック
〒565-0821 大阪府吹田市山田東2-10-3(駐車場10台あり)
👨⚕️ 院長:橋本雄大(獣医師)
🔬 得意分野:皮膚科・呼吸器科・麻酔科・腫瘍科・外科
🌿 「かゆみ外来」「せき外来」「げり外来」など、症状別外来も設置
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