病院コラム
Column【吹田市・北摂地域・大阪府の動物病院が解説】チンチラの腸重積とは?症状・緊急手術・早期発見のポイント
チンチラは消化管のトラブルを起こしやすく、
腸重積(ちょうじゅうせき)という重篤な病気を発症することがあります。
腸重積とは、腸の一部が別の腸の中に入り込んでしまう状態で、放置すると命に関わる緊急疾患です。
今回は
「食欲がない」
「お尻から何か出ている」
という主訴で来院されたチンチラさんの症例をもとに、
症状・治療・早期受診の重要性について解説します。
当院では吹田市を中心に、北摂地域・大阪府からもチンチラを含むエキゾチックアニマルの診療相談を多くいただいています。
■ 来院時の状態
飼い主さまからの主訴
・食欲がほとんどない
・お尻からなにか出ている
診察で確認された症状
・元気・食欲の低下
・腹部を触ると嫌がる様子
・脱水傾向
■ 検査と診断
レントゲン検査およびエコー検査を実施したところ、
「腸管の異常な重なり」
「腸の動きの低下」
が確認され、
腸重積(腸の一部が腸の中に入り込んでしまっている状態)と診断しました。
この状態では、腸への血流が悪くなり、短時間で腸が壊死してしまう可能性があるため、緊急手術が必要と判断しました。
■ 手術の流れ
※術中写真がありますが、すべて全身麻酔下で痛みはありません。
① 全身麻酔・消毒後、開腹アプローチ
→ お腹を開け、腸の状態を直接確認します。

② 腸重積部位の確認
→ 腸が入り込んでいる部分を慎重に確認

③ 腸重積の整復
→ 腸を傷つけないよう、ゆっくり元の位置へ戻します。
④ 腸の状態を評価
→ 血流が戻っているか、壊死がないかを丁寧に確認
※状態によっては腸の一部切除が必要になることもあります。

⑤ 閉腹して手術終了
今回は、腸の壊死が進行する前に手術ができたため、切除は行わずに整復のみで対応することができました。
■ 術後経過
術後は
・保温
・点滴
・鎮痛管理
・消化管運動をサポートする治療
を行い、数日後には少しずつ自発的な採食が見られるようになりました。
その後、便の排泄•食欲•元気も徐々に回復し、現在は安定した状態で経過は良好です。
■ チンチラに腸重積が起こる原因
チンチラの腸重積には、以下のような要因が関与すると考えられています。
・食欲低下や絶食が続く
・腸の動きが悪くなる(腸うっ滞)
・急な食事内容の変更
・ストレス
・脱水
・消化管内ガスの増加
特にチンチラは
「食べない時間が続くこと自体が危険」な動物です。
■ ご家庭で気づいてほしいサイン
以下の症状が見られた場合は、早めの受診をおすすめします。
・半日以上ほとんど食べない
・便の量が減る、出ていない
・お腹を触ると嫌がる
・元気がない、動かない
・お尻から赤いもの・腸のようなものが見える
👉 「様子を見る」はとても危険なケースがあります
■ 吹田市・北摂地域・大阪府でチンチラやエキゾチックアニマルの消化管疾患にお悩みの飼い主さまへ
チンチラの腸重積は、早期発見・早期手術が命を守る鍵となります。
今回の症例では、お尻からの異変に早く気付いていただいたことで、腸の切除を行わずに回復させることができました。
当院では、
・チンチラを含むエキゾチックアニマルの診療
・レントゲン・エコーによる迅速な検査
・緊急外科手術
・術後管理と生活アドバイス
まで一貫して対応しています。
「食べない」
「いつもと様子が違う」
と感じたら、どうぞお早めにご相談ください。
ご予約・お問い合わせは LINE・お電話からお気軽にどうぞ。
吹田市だけでなく、北摂地域・大阪府からのご来院も多くいただいております。
🏥当院のご案内
📍 はしもと吹田アニマルクリニック
〒565-0821 大阪府吹田市山田東2-10-3(駐車場10台あり)
👨⚕️ 院長:橋本雄大(獣医師)
🔬 得意分野:皮膚科・呼吸器科・麻酔科・腫瘍科・外科
🌿 「かゆみ外来」「せき外来」「げり外来」など、症状別外来も設置
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